どこかで誰かが…

次の日の昼休みの清瀬は、
やっと自分の手元へと回ってきた漫画雑誌を読んでいた。


「あー居た居た。清瀬!」

「待って。今読み始めたばっかだから」

「ちげーよ。おまえの女、浮気してっぞ。」

「…あっそ。」

「お!余裕じゃん!階段のとこで、やたらデカイ男と深刻そーに話してたぞ。告られてんじゃねーの?」

「…」

一瞬固まり、目だけ空中を見た清瀬は、

「それ、ヤバイかも」


急に立ち上がり、慌てて廊下へ飛び出して行った。


「なんだよ…おまえら、もうヤバイの?!」


とにかく階段に向かい、上なのか下なのかを迷っていると

「あ。」

「お、おぅ!」

丁度、上がって来るゆっこと遭遇した。


「あれ、なんか、誰かと一緒だった?」

「…どーゆーこと?佳菜子の彼氏は誰の友達だっけ?」

「…言っちゃった?」

「佳菜子に彼氏がいるのかって聞くから、居るよって。」

「それだけ?」

「なワケないじゃん!カズの友達だって言っちゃったよ!」

「うわ…」

「先に言っておいてよぉ!」

「こんなすぐとは思ってなくて…」

「友達って言っても、おな中だったってくらいだよって…ごまかしといたから!」