どこかで誰かが…

初日の出を拝んだあと、
4人はファミレスで朝食をとることにした。


向かい合った大沢の左手首には、例の腕時計が、チラチラと覗かせている。


話でしか聞いてなかった清瀬は、自慢の時計がどんなものかと、見てみたい気持ちは山々だったのだが…それぞれのプレゼント話へと発展していきそうで、今は止めておいた。


今でなくとも、あとで、いくらでも見る機会があるだろうと思っていたし、話だって聞けると思っていた。


結局その日は、大沢と二人になるタイミングがなく、解散することになった。



大沢への疑いを抱えたまま、数日が経ち…

「そうだ、サワって今日練習休みだっけ?」

「うん。」

「おまえらはバスケだろ?」

「なんで?」

「別に。」

「?」


練習終了後、清瀬は大沢の携帯に電話をかけてみることにした。


しばらくのあいだ呼び出し音を聞かされ、切ろうかと思った、その時、

「もしもし、キヨちゃーん?」

「!(女?)」

「今ね、あたしの友達と取り込み中で、電話に出れないんだよね〜大沢くん。」

「…あんた誰?」

「え!男?…やだー、キヨって男なの?」

「…サワは?」

「今、ちょっと、トイレに…」

「お友達と?」

「そーゆーんじゃなくてぇ…」


清瀬は力一杯ボタンを押して通話を切っていた。