「焦った…」
「えっ?」
「て言うか、こんな夜中に一人で出て行くなよ…危ないだろ?」
体制が崩れ、その場に座り込んだ俺達。
抱きしめながらうな垂れる俺に、果歩が戸惑ったように耳元で言った。
「いや…だから一応ボディーガード連れてったつもりなんだけど…」
そう言って腕の中のブラウンを見る。
ムクッと顔を出したブラウンと目が合うなり、俺の口からは深いため息が漏れた。
「それでもダメ。お菓子なら俺がいくらでも買ってきてやるから、今度から俺に連絡しろ」
「えっ?」
「いいから俺に言え、分かったな」
ぎゅっと抱きしめ果歩の肩に顔を埋めた。
「つーか、しばらく一人での夜の外出は禁止」
「えっ…」
ったく…静香が変なこと言うから…
どっと疲れが押し寄せた。



