甘い体温②・前編・


「焦った…」


「えっ?」


「て言うか、こんな夜中に一人で出て行くなよ…危ないだろ?」



体制が崩れ、その場に座り込んだ俺達。


抱きしめながらうな垂れる俺に、果歩が戸惑ったように耳元で言った。



「いや…だから一応ボディーガード連れてったつもりなんだけど…」



そう言って腕の中のブラウンを見る。


ムクッと顔を出したブラウンと目が合うなり、俺の口からは深いため息が漏れた。



「それでもダメ。お菓子なら俺がいくらでも買ってきてやるから、今度から俺に連絡しろ」


「えっ?」


「いいから俺に言え、分かったな」



ぎゅっと抱きしめ果歩の肩に顔を埋めた。



「つーか、しばらく一人での夜の外出は禁止」


「えっ…」



ったく…静香が変なこと言うから…


どっと疲れが押し寄せた。