「その後ちゃんとすぐに果歩ちゃんに補足の一つぐらいしてあげたんでしょうね」
「えっ、補足?」
「あんたの気持ちよ!ちゃんとあんたの考えを言ってあげたのかって聞いてんのよ」
その言葉にハッとする。
「いや…それが……」
「言ってないの?」
「ああ、まぁ…」
正直果歩を落ち着かせることで精いっぱいで、詳しく説明してる余裕なんてなかった。
時間もぎりぎりで、結局中途半端なまま出てきたって言ったほうが近いのかもしれない。
「ったく、何やってるのよ!肝心な時に言葉が足りないんだから」
ホント、最悪だな…。
「可哀相に、きっと今頃不安で泣いてるかもね」
「……」
「本当、心療内科が聞いてあきれるわ、よくそんなんで偉そうに医者なんかしてるわね」
ごもっとも。
弁解する余地なしだな。
静香の言葉に何も反論できなかった。



