「そっか…」
「ああ…」
俺が思っていた以上に果歩の傷は大きくて、深かい。
それを改めて再確認させられた感じで。
この2年、ずっと果歩を傍で見てきたつもりだった。
なるべくそのことについてはデリケートに慎重に対応してきたつもりだったのに情けねぇ…
自分の詰の甘さにやっぱりため息しか出てこない。
正直、こうしてる今も果歩のことが心配で気が気じゃない。
俺が家を出る頃には落ち着きを取り戻して笑顔を見せてくれた果歩。
さっき電話した時もいつもと変わらない様子ではいたけれど。
でもな…
確実に不安にさせてしまったのは事実で…
「果歩ちゃん、変な誤解してなきゃいいけど」
「…えっ?」
「突然あんたに母親のこと言われて、ひょっとしたら一気に突き放された気分になったんじゃない?」
「は?なんだよそれ」
「だって考えてもみなさいよ、そんな唐突に母親に会いたいか。なんて言われても戸惑うに決まってるでしょ?
もしかして、母親の元に返したいんじゃないか。とか不安に思ったかもしれないし」
「……」
まさか…な。



