甘い体温②・前編・


「で、どうだった?」


「まぁ…な」


「あまりいい反応じゃなかったんだ」



言葉を濁した俺に、静香が納得したような顔をした。


散らばった資料を手に取り、あからさまに眉を下げる。



「それが、予想以上の反応で正直驚いたよ」



まさか、果歩があそこまで拒否反応を示すとは思わなかった。


俺はゆっくり体を起こすと、今朝の果歩の様子を思い浮かべる。


俺の胸にしがみ付きながら震える彼女。


その姿があまりに痛々しくて、何も言えず、ただただ抱きしめてやることしかできなかった。



少し後悔した。


まだ早かったんだと。


もう少し様子を見て待つべきだったと、あれから少しだけ後悔していた。