箱をテーブルに置いた静香が笑いながらソファーに座る。
「陽生もたまには一緒に来ればいいのに」
「いや、さすがに俺は…」
無理だろう。
昼休憩、スタッフの看護婦数人とランチに行くのが日課になってる静香。
若い子の話を聞くのは新鮮で刺激的って言いながら楽しんでいるけれど。
俺には一生できそうにない。
そもそも、仕事以外ではなるべくスタッフの看護婦達とは距離は置くようにしてるし。
面倒になることだけは避けたいから…
「ねぇ…それ、ひょっとして果歩ちゃんに言ったの?」
声を低くした静香が神妙な面持ちで机の資料に目を向けた。
「…ああ」
「そう…」



