さすがに蒸発した父親の行方までは分からなかった。
別れたのが果歩がまだ幼かった頃なだけあってか、調べようにも何一つ手掛かりになる情報は入ってこなかった。
まぁ、かといって果歩にとってはさほど気になる存在ではないのかもしれないが。
事実、果歩自身あまり顔自体覚えていないと、まったく興味なさそうに言っていたのを覚えている。
そして問題は母親。
三月早奈江。いや今は苗字が変わって、岩瀬早奈江…か。
育児放棄し、散々好き勝手遊んだあげく。
資料によると5年前、果歩を捨てたその足で3歳年上のIT関連の男と再婚している。
その年に一人、ご丁寧に子供まで授かっている。
しかも彼女が住んでいる一軒家はここからさほど遠くない。



