衝撃だった。
あまりに衝撃すぎて、その後の記憶があまりない。
陽生とどんな会話をしたのかも覚えてなくて。
ただ頭が真っ白になって。
何も考えられなくなって。
気づいたら差し出された封筒を払いのけ、陽生にぎゅっと抱きついていたんだ。
いらないって…
そんなもの私にはいらないって。
私には陽生がいれはいい。
陽生さえいてくれたらそれでいい。
このままがいいの。
ずっとこのままでいたいの。
そう言って、ただただ陽生の腕の中で震えていた。
怖かったんだ。
これを受け取ってしまったら何かが変わっちゃうような気がして…
すごくすごく、怖かった。