甘い体温②・前編・


「それより陽生仕事は?もうそろそろ支度しないまずいんじゃない?」


ふと時計を見てハッとした。


今日は平日で、こんなにゆっくりしてる場合じゃない。


私は夏休みだからいいけど、陽生はそういうわけにはいかないもんね。



「ねぇ、陽生もう8時過ぎてるよ。診療9時からでしょ?ほら、早くしないと」



私は慌てて立ちあがる。


よく見たら2人ともまだパジャマのままだ。


さすがにこのままじゃまずい。


とりあえず急いで支度しなきゃ!


そう思いながらサイドテーブルにグラスを置く。着替えようと慌ただしくクローゼットに足を向けようとして――



「果歩」



陽生が突然私の手を掴んだ。



…え?



ビックリして振りかえると、そこには座ったまますごく真剣な顔をした陽生が私を見ていた。