それからどれぐらい経ったのか分からない。
気付いた時にはもう沙希と美佐子さんは帰った後で、私は寝室のベッドの上に座っていた。
――ガチャ
「ほら、少しは落ち着いたか?」
目の前に差し出された冷えた麦茶。
顔を上げると、グラスを持った陽生が優しく笑ってそれを手渡してくれた。
「喉乾いただろ?これでも飲んで元気出せ」
「…うん……」
頷いた私に陽生が安心したように隣に座る。
ギシッとベッドが音を立てたのと同時に私はそれをグビッと飲みほした。
「…ごめん……」
俯いたまま顔が上げられない。
冷静さを取り戻した私の心の中はモヤモヤと、罪悪感でいっぱいになっていた。



