「なに…それ…」
気づいたら私はそう口にし、立ちあがっていた。
ドクドクと嫌な鼓動を感じながら、握られていた陽生の手をそっとほどく。
「それ…本気で言ってるの?」
「…え?」
なんだろう。
じわりじわり込み上げてくる得体の知れないこの感情。
「…果歩?」
突然立ち上がった私に陽生が不思議そうな声をかける。
急に言葉を振られた沙希も少し驚いたように私を見たけれど、そんなの気にすことなく私は言葉を向けていた。
「しょうがないから…子供産むの?」
できちゃったから、下ろすのが怖いから?
「ねぇ、そうなの?」



