甘い体温②・前編・


「なに…それ…」



気づいたら私はそう口にし、立ちあがっていた。


ドクドクと嫌な鼓動を感じながら、握られていた陽生の手をそっとほどく。



「それ…本気で言ってるの?」


「…え?」



なんだろう。


じわりじわり込み上げてくる得体の知れないこの感情。



「…果歩?」



突然立ち上がった私に陽生が不思議そうな声をかける。


急に言葉を振られた沙希も少し驚いたように私を見たけれど、そんなの気にすことなく私は言葉を向けていた。



「しょうがないから…子供産むの?」



できちゃったから、下ろすのが怖いから?



「ねぇ、そうなの?」