「決めた。私一人でこの子育てる」
……はぃ?
一瞬自分の耳を疑った。
っていうより理解ができなかった。
「はぁ?沙希あんた今何つった?」
同じく、美佐子さんも呆気にとられた声を出している。
「もう決めたの!私この子一人で育てるから!」
ピシャリ言いきった沙希に部屋がし〜んと静まりかえる。
いったい何がどうなったらこういう考えにたどり着くのか。
一人で育てるって……
隣の陽生も呆れたようにうなだれてしまった。
「あんたバカ?」
すぐさま美佐子さんが顔をヒクつかせながら言葉を放つ。
その言葉に私も納得したように頷いた。



