「げっ、マ、ママ!?どうしてここに!?」
部屋から出るなり沙希が大声を出して慌てだす。
「どうして、じゃないでしょ!あんたはいったいこんな所で何してんのよ!!」
また、部屋に逃げ込もうとした沙希の肩を素早くグイっと引き寄せた美佐子さん。
その形相は鬼のように鋭い。
「何が真美ちゃん家に2,3日泊まるだぁ!バレバレな嘘つくんじゃない!
おまけにこれは何よ!ふざけたことしてくれるじゃないの!!」
美佐子さんがそう言いながら、カバンからあるものを突き出した。
それを見た途端、みるみるうちに青ざめだした沙希の顔。
「なっ、なんでそれを…っ!ひどいママ!勝手に私の机の引き出し見たの!?」
「だから何?母親が心配して娘の引出し見て何が悪いのよ!」
そう言って美佐子さんが出したそれは使用済みの妊娠検査薬。
思いっきり縦に線が入ったそれを突きつけられて、沙希が顔を歪ませる。



