どう見ても20代にしか見えないんだけど…
あまりの完璧な出で立ちに呆気にとられてしまう。
しかも沙希が言っていた通り、その存在感といったら半端なくすごい。
はっきり言って怖いし。
どっちかっていったらそっち系の人?って例えたらいいのか…
さすが元ヤンだけのことはある。
いや、それ以上にヤバイかも…。
ちなみに、これは昨日陽生が寝る前にこっそり教えてくれたことだった。
「沙希あんたいい加減にしなさいよ!隠れてないでとっとと出て来いって言ってるのが聞こえないの!」
怖さを増す怒鳴り声。
片っぱしから部屋のドアを開けていく美佐子さんに、陽生が頭を抱え出す。
はぁ…と、うな垂れたしたちょうどその時――
…ガチャリ。客室用の扉が開いて、沙希がゆっくりと顔を出した。



