甘い体温②・前編・


「確かなのか」


「えっ」


「今言ったそれは確かなんだな」



陽生が沙希に言葉を向ける。


その雰囲気は重く、真剣そのもの。



「…うん。たぶん…」


「……たぶん?」


「検査薬使ったら反応がでて…それで…」


「病院には行ってないのか?」


「ま、まだ…」



沙希がタオルケットにくるまりながら気まずそうに呟く。


さっきの威勢はどこへやら。


今にも泣きそうに体を縮込ませた沙希に、空気がピリッとしたものに変わっていく。