甘い体温②・前編・


「た、確かにはる君のことは好きだよ、でもそれは憧れのお兄ちゃんって感じで、恋愛感情とは違うもん」


「は?憧れのお兄ちゃんって……」


「私にとってはる君は小さい頃から唯一尊敬する、憧れの存在なの!」



…は?何よそれ……


私は納得がいかなくて、眉間に皺を寄せた。



「それなら、今までの態度は何だったのよ。必要以上に私に絡んできたくせに!

そんなことする必要なんかどこにだってないじゃない!」



言いながら思いっきり睨みつけた私に、沙希がまたビクッと体すくませる。



「う…それは……」


「何よ」


「だ、だって、気にいらなかったんだもん」


「何がよ!」


「あ、赤の他人のあんたが当たり前のようにはる君の隣にいたことが!涼しい顔しちゃってさっ。

それがどうしても気に入らなかったの!」