甘い体温②・前編・


「どうなのよ」



思わず声を大きくした私に沙希がうっと体を怯ませる。


それとも何?


ひょっとして、その子供って…もしかしてまさか……


一瞬ありえない思考が働き、ちらっと陽生を盗み見た私。



「ち、違うよ!そんなわけないじゃない!」



すぐさま返ってきた沙希の言葉に私はホッとした。



っていうか、当たり前か。


陽生に限ってそれはないよね。


うん。ない、ない、ない。



一瞬でもくだらないことを考えた自分に喝を入れたくなった。