甘い体温②・前編・


「……中に………いるの」


「え?何?聞こえな……」



「お腹に赤ちゃんがいるの!」




一瞬、聞き間違えかと思った。


泣きながらゆっくり顔を上げた沙希に、空気がし~んと静まりかえる。


それと同時に背中を撫でてた陽生の手もピタっと止まって…




……は?



「…赤…ちゃん?」



私はキョトンとしながら言葉を漏らす。


目をパチクリさせながら隣に視線を向ければ、同じく、キョトンと不意を突かれたような陽生の姿。



「なっ……」



赤ちゃん!?