「……中に………いるの」 「え?何?聞こえな……」 「お腹に赤ちゃんがいるの!」 一瞬、聞き間違えかと思った。 泣きながらゆっくり顔を上げた沙希に、空気がし~んと静まりかえる。 それと同時に背中を撫でてた陽生の手もピタっと止まって… ……は? 「…赤…ちゃん?」 私はキョトンとしながら言葉を漏らす。 目をパチクリさせながら隣に視線を向ければ、同じく、キョトンと不意を突かれたような陽生の姿。 「なっ……」 赤ちゃん!?