「よっぽど風邪だとは思うけど、一応念のために…な?だから沙希……」 「や、やだ!」 その言葉を聞いた瞬間、突然言葉を遮った沙希。 それはほんの一瞬の出来事で… 「えっ?」 「明日病院には行かない!」 「は?沙希お前何言って…」 「行かないったら、行かないの!」 そう言って勢いよく起き上った沙希に、私も陽生も思わず驚く。 「病院なんかに行かなくても平気だもん。大丈夫だもん」 沙希がギュッとタオルケットを握り締める。 両目に涙を浮かべながら、また苦しそうにゴホっと咳込んだ。