甘い体温②・前編・


でもやっぱりこういう時は心強いな……


そんな光景を見つめながらやっと安心できた私は、その場にズルズルとじゃがみ込んでしまった。


なんか、一気に力が抜けた感じ。



「果歩サンキューな。もう大丈夫だと思うから、お前ももう休んできていいぞ、疲れただろ」


振りかえった陽生が笑顔を向ける。


ポンポンとあやす様に頭を撫でられて、ホッと笑みを返した。



「それにしても沙希、お前体調悪いならちゃんと言えよ。本当は自分でも気付いてたんだろ?」


「ん……ごめんな…さい…」



弱々しく呟いた沙希がタオルケットを握りしめる。


その表情はやっぱり少し辛そうだ。



「まぁ、でもそこまで大事にならなくてよかったよ。

とりあえず今日はゆっくり休め。もう少し落ち着いたらベッドまで運んでやるから」


「…うん……」


「で、明日病院に連れてくからな、静香にも言って準備させておくから、念のため、一応検査するぞ」


「えっ……」