甘い体温②・前編・


「静香さん大好きです」



もう何度言っても足りないぐらい大好きです!


満面の笑みでそう言えば、静香さんの頬が少し照れたように赤くなった。


それがまた可愛くて。



「もう一生静香さんに着いて行きます」



そんなふうに言葉にしていたんだ。


まさに、理想のお姉さん。


もう、素敵すぎて頭がクラクラしちゃうよ。


2人して気持ちを確かめ合うように笑っていたら、



「おーい、こら、盛り上がってるところ悪いんだけど、2人供俺の存在忘れてねーか?」



隣から呆れたような声が聞こえ、ハッと我に変える。


あっと顔を横に向けると、やれやれと言う様な表情をした陽生と目が合ってしまった。



「俺だけのけ者かよ」



そう言って、なんともつまらなさそうにじっと見てくる陽生。



「あら、陽生いたの?」



そんな陽生にすかさず突っ込みを入れた静香さん。



いたのって…


そんなあっさりと。