甘い体温②・前編・


抱きしめた優の体が震えていた。


ヒック…と、優の泣き声が痛いほど体にしみこで、私からも熱い涙しか出てこない。



「ごめんね、優…」



力いっぱい優の体を抱きしめながら、私は途切れ途切れに言葉を残す。


そう言うのがやっとだった。


けど…



「一緒には暮らせないけど、私は優のことが大好きだよ」



それだけは忘れないで。


ゆっくりと体を離し、そんな思いをこめて優の涙を拭った。



「離れてても私達は家族だよ。だから大丈夫。またいつでも会えるから」



例え、一緒に暮らせなくたって、家族には変わらない。


うん。離れ離れに暮らしたって、何も変わることはないんだから。


……そうでしょ?



私は自分にも言い聞かせるようにニッコリと笑顔を作る。



「……本当?」


「うん、本当。だから、これからもママのことはちゃんと優が支えてあげてね」