抱きしめた優の体が震えていた。
ヒック…と、優の泣き声が痛いほど体にしみこで、私からも熱い涙しか出てこない。
「ごめんね、優…」
力いっぱい優の体を抱きしめながら、私は途切れ途切れに言葉を残す。
そう言うのがやっとだった。
けど…
「一緒には暮らせないけど、私は優のことが大好きだよ」
それだけは忘れないで。
ゆっくりと体を離し、そんな思いをこめて優の涙を拭った。
「離れてても私達は家族だよ。だから大丈夫。またいつでも会えるから」
例え、一緒に暮らせなくたって、家族には変わらない。
うん。離れ離れに暮らしたって、何も変わることはないんだから。
……そうでしょ?
私は自分にも言い聞かせるようにニッコリと笑顔を作る。
「……本当?」
「うん、本当。だから、これからもママのことはちゃんと優が支えてあげてね」



