抱きしめてるのに、逆に抱きしめられてる感覚。
こんなに、小さいのに。
ちゃんと現実を見てる優。
こんなに幼いのに。
私なんかよりもずっとずっと大人な優に、涙が止まらなかった。
「…ッ…嫌いになんか、ならないよ」
私はゆっくりと体を離し、優と視線を合わせた。
本当、何やってるんだろうね私。
優はちゃんと前を見てるのに。
逃げずに現実と向き合って私を受け入れてくれているのにね。
なのに私は逃げてばっか。
現実から目を逸らしてばっかりだ。
「優、ごめんね」
謝るのは私の方。
「優は何も悪くないよ」
悪いのは全部、私が弱いせいだから…



