「ねぇ、どうしたらいい?僕、お姉ちゃんともっと仲良くしたいのに…」
涙交じりに呟く優に、陽生がそっと頭を撫でる。
表情まではよく分からないけれど、きっと、いつも私に向けてくれるような優しい笑みなんだと思う。
「優君はそんなにお姉ちゃんが好きなの?」
「うん、大好き」
泣きながら答える優に、陽生がフッと笑う気配。
「僕ね、ママからお姉ちゃんが僕の本当のお姉ちゃん何だよって聞いた時、すごく嬉しかったんだ」
「うん」
「それって、お姉ちゃんとこれからもずっと一緒にいられるってことでしょう?もっともっとお姉ちゃんと仲良くなれるってことだよね?」
優はズズッと鼻をすすり、ゆっくりと頭を上げた。
「僕、お姉ちゃんと家族になりたいんだ」
えっ…
「お姉ちゃんとずっとずっと一緒にいたいの」
優……



