「お姉…ちゃ……」 「あ…優ごめ……」 今にも泣きそうなった優に心底罪悪感が込み上げる。 何やてるんだろう私… 緊迫した空気に、余計優から笑顔が消えていく… 振り払った手がジンジンと熱い。 どうしよう… 気のきいた言葉の一つも出てきてはくれない。 「ごめん。私ちょっとトイレ…」 そう言って、逃げるようにその場から駆けだした。 「おい、果歩っ」 ―――…最低だ、私。 そう何度も呟いて、そのままトイレにかけ込んだ。