手を引っ張られ、私は思わず肩をすくませた。 「え、でも……」 「いいから、行こうお姉ちゃん」 「……」 「だってママに会いに来たんでしょ」 グイグイ引っ張られて、私は顔を歪める。 確かに、そうなんだけれど。 実際そうなんだけれど、でも、心の準備が… 「お姉ちゃんっ」 「………」 正直、どんな顔して会ったらいいのか分からない。 ここまで来て急に会うのが怖くなったっていうのが本音だった。