甘い体温②・前編・


本当は、ずっと構って欲しかった。


こっちに振り向いて欲しかった。


果歩って、優しく抱きしめてほしかった。


私を愛してほしかった。


あの人の愛が欲しかったんだ。


ずっとずっと…


迎えに来てくれるのを心の底ではずっと待ってたのかもしれない。



「…ぅ……」


そう気づいたら、バカみたいに泣けてきた。


泣けて、泣けて。


ぐしゃぐしゃになった私を陽生はためらわず抱きしめてくれた。


それがとても心地よくて、またさらに声を上げて泣いた。


すがるようにギュッと陽生の胸元を握りしめると、陽生がそっと背中をさすってくれた。