甘い体温②・前編・


「言っとくけど、俺の前じゃ強がりは通用しないぞ。つーか禁止」


「っ、だから別にこれは…」


「なに?汗とか意味の分からないこと言わねーよな?」


「ぅ……」


「ふっ、ったく…。本当俺達って似た者同士なのかもな」


「…へっ?」



……似た者同士?


その言葉の意味が分からず、目をパチクリさせた私。


陽生はもう一度目に溜まった涙を拭うなり、「さてと」と言いって何故か私の後ろに回り込んだ。


そしてそのままベンチに座り、後ろからギュッと私を抱き締めてきて。



「果歩、このまま少し俺の話し聞いて」


「えっ?」



耳元に陽生の息がかかり、思わずぞくっとしてしまう。


……ちょっ、何?


焦って、顔だけ後ろを振り向こうとしたら、



「いいから、そのまま前だけを見てろ」



いつになく真剣な声で言われ、私はそれに従うしかなかった。