甘い体温②・前編・


ほとんど八つ当たりにすぎなかった。


自分でもものすごく最低なこと言ってるのは分かってる。


こんなふうに感情ぶちまけて陽生を困らせたりして。



でも、やめられなかった。


こんな自分なんて嫌なのに。


こんな醜い私なんか見てほしくないのに、ヒドイ言葉ばかりが出てきてしまう。



「果歩……」


「もう、みんな大っ嫌い……」



これ以上気持ちをかき乱さないでほしい。


そう言いながら陽生から視線を逸らしてしまった。



本当、最低だ……


陽生の寂しそうな声を聞きながら、気持ちがごなごなに壊れてしまいそうだった。



もう、飽きられた。


嫌になった?


こんな私、さすがに面倒くさくなったよね。


愛想尽かされて当然かもしれない。




そう思ったとき、


握られていた陽生の手が緩み、そっと私から離れていった。