だってこんなことって…
突然付きつけられた内容に困惑せずにはいられない。
「……果歩?」
ああ、だからなんだ。
あの時、私を見てハッと驚いた顔をしてたのは全部知ってたからなんだ。
全部知った上で私を。だからあんな……
あの時の光景を思い出し、私は顔を曇らせる。
でも…
「……何よ、それ」
「えっ?」
「そんなの勝手だよ!」
戸惑いというよりも、むしろ腹が立った。
私は顔を歪ませたまま目の前の陽生を見据え。
「こんなの勝手すぎる!」
そう声を上げていた。
ふつふつと、込み上げてくる言いようのない怒り。
だってそうでしょ?
5年前、いらなくなったからって呆気なく捨てておいて。
自分の寿命が分かった途端、手の平返したようにまた一緒に暮らそうだなんて。
そんな都合のいい話しがあるわけない!



