「…一緒に……暮す?」
そう言葉にした瞬間、ふわっとさっきよりも冷たい風が私達を包み込んだ。
その冷たさに、足先からひんやりと体温が奪われて、少しだけ体を震わせそうになった。
「…えっ?でもそれって……」
思ってもみない言葉だった。
だってあの人には…
「ああ。そのことなんだけどな。旦那さんにもすでに果歩のことは全部話してあるそうなんだよ」
「えっ?」
「全部知ったうえでお前のことを受け入れて、迎えてくれる気でいるそうなんだ」
…嘘。
「…全部、知ったうえで?」
「ああ。少しでもお前の償いになればって。母親から話しを聞かされて、逆に今まで何もしてやれなかったことにすごく申し訳なさを感じてるらしい」
やばい。尋常じゃないほど手に汗をかいてるのが分かる。
そして心臓も。
ものすごい早さでバクバクと波打つのを感じ、私は思わず顔を歪ませた。



