甘い体温②・前編・


「きゃっ…」



突然視界がぐるっと回り、私の体は呆気なく引き戻される。


ビックリして声を上げた時には、私はがっちり浴室の壁に押さえ付けられていた。



「ちょ…急に何す……」



背中にはひんやり硬い感触。


顔を上げた私は慌てて目の前の陽生に抗議しようとして、それより先に陽生の方が口を開いた



「やばい、お前マジ可愛いんだけど」


「…へ?」


「今のはやばい、つーかダメだろ」



そう言って、顔を近づけた陽生が嬉しそうに私を見る。


そのままスルリと手が下におりてきて、腰をゆっくり撫でられた。



「ちょっ…」


「そうかそうか、ヤキモチか、そりゃあ気付いてやれなくてごめんな」



くすっと笑った陽生


楽しそうに体を密着させてくる陽生に、とてつもなく嫌な予感がした。