「果歩、母親に会って来い」
「えっ?」
「母親に会って、ちゃんと向き合って来い」
それは、あまりにも突然だった。
突然過ぎて何をどう判断したらいいのか分からず、ただ顔を歪ませるしかなかった私。
「…えっ?急に、何言ってるの?」
正直それしか出てこなかった。
だって、昼に話してた時とは言ってることが全然違う。
「急に何よ。昼間はもう少しゆっくり考えろって言ってなかったっけ?」
そうだよ。
もっと冷静に考えろって…
焦らずゆっくり、時間はたっぷりとあるんだからって、
そう言ってなかったけ?
「状況が変わったんだ」
「えっ、…状況?」
「ああ、はっきり言って時間がない」
………時間がない?
そう言って、次に陽生から発せられた言葉は予想もしないものだった。



