甘い体温②・前編・


「果歩」


「ん?」


「お前に大事な話がある」


「…えっ?」




……大事な話し?



すごく真剣な声だった。


思わず目を見開くと、その声と同じぐらい真剣な面持の陽生と真っ直ぐ目が合った。



「…何?急に、あらたまちゃって…」



無意識に声が上ずっていた。


自分では笑ってるつもりだけど、実際上手く笑えてるかわからない。


だって…


急に息苦しくなった私の心。


何なんだろう。この言いようのない不安は。



「……陽生?」



それでもどうか。


どうかこの嫌な予感が私の気のせいであってくれますように……


そう願いながら次の言葉を聞こうとした瞬間、陽生が覚悟を決めたように大きく息をした。