「ふっ。バカバカしい」
「……だな」
そう言って2人して笑い合った私達。
その瞬間ザワッと心地いい秋風が吹いて、すごく気持ちいい気分になった。
「よかった」
「え?」
やっぱりこの笑顔が一番好き。
陽生の優しい笑顔を見つめながら、ホッと肩の力を撫で下ろした。
「やっといつもの陽生らしくなった」
「えっ?」
「だって、さっきからずっと難しい顔してたんだもん。ほら、ここに皺を寄せて」
私は少し眉を下げ、陽生に教えるように自分の眉間に指を差した。
本当はさっきから気になってたんだよね。
胸の辺りがモヤモヤっていうか。
だってあまりにも陽生が無口過ぎるから…
「ひょっとして私、陽生に何かしちゃったのかなって」
何か怒らせちゃったのかって、内心ドキドキしてた。
それでもなくて最近ずっと陽生に迷惑ばかりかけてたから…



