甘い体温②・前編・


「なんだよ…」


「べっつに〜。陽生も意外と普通の人なんだなって思って」



今日はこの短時間で陽生の意外な一面をたくさん見たきがする。


さっき来る時に寄ったファーストフード店に、それからこの夜景でしょ?


今まで育ってきた生活環境の違いでいつも驚かされてきた私。


陽生みたいなタイプでも案外庶民的な行動とったりもするんだね。


また、新たな一面を見れた気がして、どことなく心がくすぐったくなる。


再びクスッと笑い、陽生の前にしゃがみ込むと、すかさずコツンと頭をこつかれた。



「痛い……」


「さっきから変なこと言って笑ってるお前が悪い」


「何よ…だって本当のことだからしょうがないでしょ?て言うか、陽生ってば相変わらず大人げなくない?」


「は?そりゃあ…こっちのセリフだろ」



じっと不満っぽく見つめ合う私と陽生。


もう、すーぐああ言えばこう言うんだから…


私より10も年上のくせに、本当大人げない。


そう思いながら少しの間じっと陽生を睨んでいたけれど…



「ぷっ」



やっぱりすぐに可笑しくなって、思いっきりフ噴き出してしまった。