甘い体温②・前編・


「でも以外だね。陽生がこんな所に来てたなんて」



しかも一人でだなんて…


まったく想像がつかないし。


クスッと笑いながら言葉を向けると、すでに陽生は少し離れたベンチに座ってじっと私を見ていた。


距離にして1メートルぐらいだろうか?


陽生は私を見つめたまま、言葉だけを返してきて…



「そう?」


「うん。以外すぎ、陽生ってそんなキャラだっけ?」


「キャラって…俺だって、たまには一人でぼーっとのんびり考えたいことぐらいあるんだよ」


「えっ、陽生でも何か悩むこととかあるの?」



意外だ…



「は?当たり前だろ。俺だって人間だ。悩みの一つや二つあるに決まってんだろ」



陽生の少し呆れた声が飛んでくる。


まぁ…それもそうか。


そう思いながらもどことなく笑えてきてしまう。


笑いながらそのまま陽生の傍に行くと、やっぱり呆れた視線が向けられた。