甘い体温②・前編・


「な、何言ってるのよ!別にそんなんじゃ…」


それでも私は勢いよく手を振りほどくと、慌てて陽生を押し退けた。


はっきり言ってこんな態度とってちゃ、私の気持ちはバレバレ。


それでも…



「ヤ、ヤキモチなんて妬くわけないでしょ!何言ってるのよ!」



かなり苦し紛れだと分かっていても、抵抗すざるをえないでしょ!?


だって、こんなの。


こんな雰囲気恥ずかしくて耐えられない!



「もう、そんな変なことばっかり言ってるならもう知らない!私先に出るから!
後はごゆっくり一人でどうぞ!」



早口でまくし立て、顔を背けたまま私は陽生の横を通りすぎる。


ほんと最悪っ…


今すぐここからいなくなりたい!



そう思ってドアに手をかけた瞬間、すかさずグイっと体を引き寄せられた。