急に怖くなった私は、たまらず陽生の腕にぎゅっとしがみ付いた。
「ん、どうした?」
そんな私に気づいた陽生が足を止め、私の顔を覗き込む。
「ちょっと…怖い」
ていうよりかなり怖い!
昔から、幽霊とか心霊スポットとか、そういう類いのものがとにかく苦手。
そう思いながらさらに強くしがみ付くと、すぐにフッと陽生が口を緩める気配がした。
「果歩、大丈夫だからちょっと手、離してみ」
そう言って陽生はすぐにその手を私の腰に回した。
そしてギュッと私を抱き寄せて。
「これなら平気?」
柔らかい声でそう言って、またゆっくりと歩きだそうとする。
「ねぇ、今からどこに行くの?てか何するの?」
少し怯えながら陽生を見た。
とうとう聞いてしまった。
相変わらず、暗くて陽生の表情は今一分からないけれど。



