甘い体温②・前編・


「足元に気を付けろよ」



そう言われ、何故か私は階段を上ってる。


少し長めの階段を。


暗くてよく分からないけれど、たぶん、石でできた公園とかにある普通のものだと思う。


っていうか、ここは公園?


半歩先を歩く陽生の横顔を見つめながら、もう何が何だか分からなかった。


階段の両端に植えられてる木々の葉っぱが風でガサガサと揺れ、少し気味が悪い。


てか、不気味すぎる。


今にもお化けとかがでてきそうで…



まさか、陽生ってばここで肝試しでもするつもりなんだろうか?


こんな、懐中電灯まで持って……



ビクッ!



陽生の手を握りながら、ゾッと寒気を感じた私。


まさか……



まさかだよね。