甘い体温②・前編・


そんなことをまじまじ考えていると、あっという間に商品は出来あがり、再び車は走り出した。



「なんなら先に食べてもいいぞ」


「えっ」


「それ。まだもう少し時間がかかるから」



手渡されたのはできたばかりのハンバーガセット。


紙袋の中にはハンバーガの他に、2人分のポテトやジュースなのが入ってる。


ちょうど膝にブラウンを乗せていたから、一瞬手に持ったそれをどこに置こうか迷ったけれど、結局少しの間ブラウンを後ろの座席に待機させることにした。




それにしても…


なんなんだろう。この何とも言えない沈黙は。


相変わらず陽生は前を見つめたまま何も言ってはくれない。


それどころか、私の方すらあまり見てもくれないし。



……どうして?



対向車のヘッドライドがやけに明るく感じて、それがまた妙な緊張感を煽らせてくる



いったいどこに向かってるの?


何を考えてるの?



そう口にしたくても、何となく聞けない雰囲気に何も言えず、戸惑うしかできない。