甘い体温②・前編・


「それともなんだ、ひょっとしてお前、沙希にヤキモチ妬いてたり…する?」


「えっ……」



その言葉にドクンと心臓が大きく鳴った。



「なーんてまさかな、悪い、冗談だよ、変なこと言ってごめん。だからさ、いい加減果歩の顔みせて………って、えっ、果歩?」


後ろから私の顔を覗きこんだ陽生が驚いたように目を見開く。


カァァっと一気に顔が熱くなった私は思わず手を口に当てていた。



「は?果歩、お前……マジ?」


「…っ……」



顔を真っ赤にする私にさらに陽生が目を丸くする。



やばい、洒落にならない。


まさか、図星をつかれるなんて思ってなかったから、恥かしさのあまり声も出ない。


私としたことが、急に話をふられたとはいえ、こんな素直な反応しちゃうなんて一生の不覚。