「あ、そうだ。この後よかったらみんなでご飯でも食べに行かない?」
「えっ、ご飯ですか?」
「そう、こういうヤキモキした時はパァーっと焼き肉でも食べに行っちゃおっか?」
ムクッと起きたブラウンを抱き上げるなり、静香さんはそう言った。
「おいしい物食べて、心も体も気分爽快ってね。とびっきり美味しいお店知ってるのよ。本当絶品よ!
あ、でもブラちゃんは残念ながらお留守番ね」
静香さんが茶目っ気に笑い、てブラウンを撫でる。
その顔は、とても無邪気で可愛くて、どう見ても30代には見えないほど。
「なんならうちの旦那も誘うから4人で行きましょ。ね、そうしましょう」
「え、でも…」
「何よ遠慮なんかしなくてもいいのよ。もう、私と果歩ちゃんの仲なんだから」
「静香さん……」
胸がギュッとなる。
その笑顔に
その優しさに。
嬉しすぎる気遣いに、どうしようもなく胸が締め付けられる。
ほんと、優しすぎるんだよ。
もう、言葉じゃ言い表せないほど泣きそうになってしまう。



