甘い体温②・前編・


「あ、そうだ。この後よかったらみんなでご飯でも食べに行かない?」


「えっ、ご飯ですか?」


「そう、こういうヤキモキした時はパァーっと焼き肉でも食べに行っちゃおっか?」



ムクッと起きたブラウンを抱き上げるなり、静香さんはそう言った。



「おいしい物食べて、心も体も気分爽快ってね。とびっきり美味しいお店知ってるのよ。本当絶品よ!
あ、でもブラちゃんは残念ながらお留守番ね」



静香さんが茶目っ気に笑い、てブラウンを撫でる。


その顔は、とても無邪気で可愛くて、どう見ても30代には見えないほど。



「なんならうちの旦那も誘うから4人で行きましょ。ね、そうしましょう」


「え、でも…」


「何よ遠慮なんかしなくてもいいのよ。もう、私と果歩ちゃんの仲なんだから」


「静香さん……」



胸がギュッとなる。


その笑顔に


その優しさに。


嬉しすぎる気遣いに、どうしようもなく胸が締め付けられる。



ほんと、優しすぎるんだよ。


もう、言葉じゃ言い表せないほど泣きそうになってしまう。