甘い体温②・前編・


「使用済みのゴム、ちゃんと片づけておきなさいよ」


「えっ?」


「て言うか、次ここでまた同じことしたら、もう二度とこの部屋使わせないわよ」



真顔になった静香が冷めた目で俺を見る。


いったい何を考えてるのよ!的な殺気を感じて俺は思わず動きを止めた。



「ったく、油断も隙もあったもんじゃない。少しは理性というものを持ちなさい!」


「………」



少し乱暴に扉が閉まる。


ほんと、誰に似たのかしら?と扉越しに消えて行く声を聞きながら俺はたまらず苦笑い。



あー…だな。


ちょっとやり過ぎたが…


ポリポリ髪をかきながら果歩の方へと視線を向ける。


まるで死んだように眠る果歩。



「……」



俺は若干気まずさを残しながら、少し笑ってその場を後にした。