「使用済みのゴム、ちゃんと片づけておきなさいよ」
「えっ?」
「て言うか、次ここでまた同じことしたら、もう二度とこの部屋使わせないわよ」
真顔になった静香が冷めた目で俺を見る。
いったい何を考えてるのよ!的な殺気を感じて俺は思わず動きを止めた。
「ったく、油断も隙もあったもんじゃない。少しは理性というものを持ちなさい!」
「………」
少し乱暴に扉が閉まる。
ほんと、誰に似たのかしら?と扉越しに消えて行く声を聞きながら俺はたまらず苦笑い。
あー…だな。
ちょっとやり過ぎたが…
ポリポリ髪をかきながら果歩の方へと視線を向ける。
まるで死んだように眠る果歩。
「……」
俺は若干気まずさを残しながら、少し笑ってその場を後にした。



