(対面ーsaide 陽生ー)
――…ガチャ。
「あれ、寝ちゃったの?」
それから少しして、昼休憩から帰るなり静香が仮眠室の扉を開けた。
右手にはケーキの箱をぶら下げて、俺を見た後ベッドに眠る果歩の姿を覗きこむ。
「あら、可愛い寝顔」
果歩の髪を一撫でしながら静香が優しく目を細める。
「このまま家に連れて帰っちゃいたいぐらいだわ」
「だめ」
「なによ、ケチ」
「さっき寝たところだからそのまま寝かしといてやって」
「あら、そう」
「最近あんまり寝れてなかったみたいだから」
さりげなくネクタイを締め直し、視線を静香に向けると少し切ない顔を返された。
「そっか…。だいぶ疲れてるみたいね、果歩ちゃん」
「ああ…」



