「別に…何でもないから…」
気まずさを感じた私はたまらず陽生から目を逸らした。
なんだか妙に落ち着かない。
「何でもって…」
「それよりもいいの?」
「え?」
「こんな所で私といたら、また可愛い沙希ちゃんに怒られるんじゃない?」
『もぉーはる君!お風呂なら沙希が一緒に入ってあげたのにぃ!』とか、顔を赤くして怒った顔が目に浮かぶ。
「は?なんだよそれ…」
「別に、何となくそう思ったから」
「…果歩?」
「それに、また睨まれるのは私だし」
自分でも呆れるぐらい嫌味な声。
私はプイっと陽生から顔を逸らし、立ち上がって背を向けた。
やば…
ひょっとして今の私、かなり感じ悪かったり…する?
こんなあからさまな態度とったりなんかして…
でも…
間違ったことは言ってないし。
やっぱりモヤモヤとして、面白くない。



