む、無理だよ無理。
急すぎる。
いつもいつも急過ぎるんだよ!
それにもし途中で静香さん達が帰ってきたら…
「やっ、ま、待ってっ!」
「ちょっ、こら、果歩暴れるなって」
力いっぱい陽生の胸を押し返すと、陽生がすかさず眉を寄せた。
その姿は相変わらず余裕そうで、息一つ乱れてはない。
「なんだよ…今更照れることでもないだろう?」
「ち、ちがっ、そうじゃなくて、ただ場所的によろしくないんじゃないかって…」
くさってもここは病院だ。
こんな神聖な場所であれこれするにはさすがに気が引けるっていうか…
なんとなく悪いことしてる気分になるんだもん。
しかも陽生ってば白衣着たままだし…
なんていうか……照れ臭い。



