甘い体温②・前編・


温かい…



やっぱり陽生の腕の中はすごく気持ちがいい。


ドクドクと聞こえてくる規則正しい鼓動がまるで安定剤みたいだ。


こうして包まれてると驚くほど心が癒されていくのが分かる。


やっぱり、この腕の中が一番安心するな…


私は陽生の首元にそっと口付けると、もう一度笑ってぽつりと言った。



「なんか、最近の陽生って紳士だね」


「えっ?」


「変態は封印したの?」



ほんと、最近の陽生ってば驚くほど紳士的だ。


どことなく真面目っていうか…


この前の夜だって震える私に何もせず、ただぎゅっと抱きしめてくれていた。


寝付くまでずっと背中を撫でていてくれて…


それがとても心地よくて、なんだかすごくくすぐったかったんだ。


まるで今までのふざけた雰囲気が嘘のよう……