「……陽生?」
その瞳があまりに真剣で、いつになく無口な様子だったから、思わず私は顔を上げた。
こんな真剣な表情は久しぶりに見るかもしれない。
陽生は私の視線に気づくと、表情を緩めて私の頭をポンポンと叩いた。
「とりあえずもう少しゆっくり考えてみろよ」
「えっ…」
「時間はたっぷりあるんだ。そんな焦ってすぐに決めなくても俺はいいと思うけど?」
優しく目を細めた陽生。
優しく頬を撫でられて、私はぎこちなく頷いた。
「あ、うん……」
そ…だよね。
別に焦ることなんかないんだよね。
もうちょっとゆっくりちゃんと考えてもいいのかもしれない。
なんとなく切羽詰まっちゃって、焦ってる自分がいたけれど…
さっきの今でまだ動揺している自分もいるし。
もう少し冷静になったほうがいいのかもしれない…



